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『武功雑記』の1項が完全に意味不明。

西郷壱岐薩摩にて用に立也。法印由緒あってあらか(※口編に羅)い平戸へ参候節門に落書立る。
  又もあれ武辺覚はかくれなし
  とりて嬉しきいきを止めた
如此下々まで存事壱岐手柄也と于今申伝。

そもそも「西郷壱岐」がひっかからない。
西郷氏というと有馬氏に仕えた
菊池氏一族の肥前西郷氏が出てきて、
そこに「西郷壱岐守純尭」という人はいるんだが、
めぼしいエピソードが見つからず。
あと「薩摩」に縁はなさそう。

「薩摩」「壱岐守」で検索してみたら、
薬丸兼成」という人がひっかかった。
島津家臣剣客(※27石)、
島津家の合戦記録の多くに顔を出す野太刀の達人。
後の次元流開祖・東郷重位の初陣時、
介添えとして手柄をあげさせたようだし、
白髪頭で朝鮮に渡って期待通りに活躍したそうだし、
この人なら有名な武辺者ってことでよさそうだけど、
「西郷」と「薬丸」の名字を結びつける情報は見つからず。

こんな時に頼りの脚注も全然書いてないし!

なにげに「法印」もよくわからないんだよなー。
2011/11/26(土) その他の小話 COM(0)
武功雑記』より旗の話。

九鬼大坂にて左右に旗を立其間より侍をくり出す。

門みたいな感じにして、兵の運動をコントロールしようとしたのか?
想像するとちょっと何かのイベントみたいだな……まあ合戦もイベントなんだがw

浅野弾正殿一備に五十騎つゝ一備に旗二本つゝ立る也。

の編制を見ると、
騎兵が多く旗が少ない感じ?
2011/11/19(土) その他の小話 COM(0)
北越雪譜』(ほくえつせっぷ)
 ・大変だけど、そんな中たくましく生きる雪国の人びとの図。
  子どもはなんでも遊びにするw

擐甲図歌』(かんこうずか)
 ・19世紀初めに鎧の着方も忘れた侍向けに出版された
 「イラストと和歌でラクラクわかる!鎧の着方」的本。

明状元図考』(みんじょうげんずこう)
 ・明の科挙合格者のエピソード集。

清俗紀聞』(しんぞくきぶん)
 ・18世紀末の長崎奉行・中川忠英によるイラスト入り清国ガイドブック。
  点心やら銭湯やら。

明良帯録』(めいりょうたいろく)
 ・19世紀小田原藩士による役職ガイド。
  戦国時代によく聞く「御旗奉行」「御鑓奉行」は、
  もうこの時代じゃ老人に与えられる昇進のない「老衰場」だそう。

街談文々集要』(がいだんぶんぶんしゅうよう)その2
 ・19世紀芥子屋さんのエッセイの中から、怪談奇談。
  不思議な赤ちゃんは、実は前田利常の生まれ変わり!w

大三川志』(だいみかわし)
 ・18世紀に書かれた家康の一代記。
  紹介されているのは、家康が江に宛てた育児論。
  しつけされない子どもはケダモノだから、
  2~4歳からちゃんとしつけろ、と説いている。
  信康のしつけで失敗したから……らしい。

醒睡笑』(せいすいしょう)
 ・17世紀京都誓願寺法主策伝が、小僧の頃から集めた笑話集。
  交友のあった京都所司代・板倉重宗の薦めでまとめ、献呈した。
  重宗がどんな顔で読んだのか、想像すると楽しいw

醒睡笑 上 (岩波文庫 黄 247-1)
醒睡笑 上 (岩波文庫 黄 247-1)
  • 出版日 - 1986-07-16
  • 出版社 - 岩波書店
  • 著者 - 安楽庵 策伝
  • 形式 - 文庫
 
醒睡笑 下 (岩波文庫 黄 247-2)
醒睡笑 下 (岩波文庫 黄 247-2)
  • 出版日 - 1986-09-16
  • 出版社 - 岩波書店
  • 著者 - 安楽庵 策伝
  • 形式 - 文庫
  • 価格 - ¥ 840
2011/11/04(金) その他の小話 COM(0)
板倉父子の判例を記したという『板倉政要』を読みたい。
が、簡単に読めるものがないorz

国立公文書館のサイトまで行ったら、
今月のアーカイブが『雑兵物語』だった。
これが面白かった。

つむじに矢が刺さって、
矢は抜いたんだけど根っこ(鏃?)が引っかかって抜けなくて、
他の人から「一角仙人」と笑われる……って、心配されてないw

此の矢を抜かば静かにぬけ、かばとぬいたらば血目玉が廻るべいぞ。

とかも、生々しいな。
以下治療法。
 ・矢の根は手じゃなくて、毛抜き針抜きで抜く。
 ・抜いてもらう側はあぐらをかいて、反りも屈みも伏しもしない。
 ・(抜いた後は?)風があたらないようにして、
  大声も出さず笑わず怒らないようにする。
 ・眠る時はこよりで鼻の真っ先をなでる。


鑓担(やりかつぎ)小頭と
持鑓担(もちやりかつぎ:主人の高級槍を持つ係)
数鑓担(かずやりかつぎ:安価な数打ちの槍を持つ係)の絵も面白い。
槍に大小刀をくくりつけて持ってるのは(ついでに首も持ってるが……)
数鑓担の方なのかな?

本文に記載された槍を扱う注意事項。
 ・戦い前に鑓の鞘をはずして胸板に入れる。
  (長い鞘は刀の後に腰に引き挟む)
 ・戦闘の先陣を切るのは「御侍衆の鑓から」
 ・鑓を突くものだとばかり思うな。
  集団で心をひとつにして、
  穂先がそろうよう拍子を取って上げたら叩きつけるもの。
  突くのは一人二人で敵に出会った時だけ。
 ・敵の指物を叩き落とすようにするとグッド。
 ・敵が馬に乗っている時は、
  敵より馬の腹を突いて跳ね落としたところを突く。
 ・敵をかつ崩して後はと、1町以上先まで退くのは要らないこと。
 
2011/11/04(金) その他の小話 COM(0)
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